
これまでに描いた、約2,000枚のアート。
そこに、2,000通りの物語がありました。
その一部をご紹介します。
大阪|むぎちゃん
「むぎは、甘えん坊でした。」
シーン
先日亡くなった我が子の記念に。
エピソード
ここ1年ほど、体調が悪かったむぎちゃん。 つい先日、みんなに見守られながら、虹の橋を渡りました。

依頼者と"この子"の物語
甘えたくて、私の隣にぴったり寄り添うのが日課だったむぎちゃん。私のソファの上で、こちらを見上げる視線が今も忘れられません。旅立ちの数日前も同じ仕草を見せてくれたという。
アートに込めた想い
むぎちゃんが最後まで見せてくれたそっと寄り添う姿を、余白を活かして柔らかく表現しました。まなざしに残る「甘えんぼうな安心感」が伝わるように、背景には優しい光が差し込む空気感を添えています。
アート作品

お迎え後の感想
「この子が、いまもここにいるみたいで、朝起きるのが少しだけ楽しみになりました。」
東京|ルナちゃん
「この時間が、ずっと続いてくれたらいいな。」
シーン
長年連れ添っている我が子。
エピソード
10歳を迎えたルナちゃんは、毎日元気に走り回っています。ふとした瞬間も、この子らしくて、愛おしくて。

依頼者と"この子"の物語
「この時間が、ずっと続いてくれたらいいなと思って。今のルナを、このままの姿で、残しておきたくなったんです。」
アートに込めた想い
大好きなお散歩の時間をそのまま形に残すように、風を切って走る姿をいきいきと描きました。黒い毛並みにも光を宿し、嬉しそうな表情から"その子らしい日常の一瞬"があふれるように仕上げています。
アート作品

お迎え後の感想
「いつものルナがそのままいます。これからも、この子との毎日が続いていく気がして、嬉しいです。」
北海道|ももちゃん
「言葉にできなかった想いを、アートで届けたくて。」
シーン
猫を亡くした友達へのプレゼント
エピソード
ももちゃんは、私の友達が長年一緒に暮らしていた大切なパートナー。 最近、静かに旅立たれたと聞いて、 「何か力になりたいけれど、うまく言葉にできない。せめて何か、その子との時間を形に残せたら」と想い、アートを贈ることにしました。

依頼者と"この子"の物語
「"あの子らしい写真"が見つからなくて…でも、この1枚だけは、ご友人がずっとスマホの待ち受けにしていたそうで。その表情が、やっぱりいちばんその子らしかったんだと思います。」
アートに込めた想い
「スマホの待ち受けにしていたほどの、大切な一枚」その姿に込められた想いを、静かにすくい取りました。 伏せたまなざしと前足の位置にこだわって、 "ももちゃんらしさ"が自然とにじみ出るよう丁寧に描いています。 背景には、ごはんの時間をそっと包むような、やさしい色を重ねました。
アート作品

お迎え後の感想
「"ありがとう"って言ってくれました。直接は言えなかった想いも、伝わった気がして、私のほうこそ、すくわれた気持ちです。」
京都|ムサシくん
「いつか先の話じゃなく、今この瞬間を、ちゃんと残したくて。」
シーン
家族として迎えて、1年記念。
エピソード
ムサシが家に来て、ちょうど1年。 最初は怖がりで、いつもソファの下に隠れていた子が、いまでは毎朝、家族みんなの顔をひとりずつ確認してから、リビングの真ん中で「今日もよろしく」とでも言うように、尻尾を振ってくれます。

依頼者と"この子"の物語
「"まだ若いし、いつかでいい"って思ってたんですけど、ふと気づいたら、その"いつか"ってずっと先延ばしで。今のムサシが、いちばんムサシらしいなって思ったんです。」
アートに込めた想い
"家族になった時間"をそのまま閉じ込めたような構図で、日差しの中に座っている姿と、やさしい目線を静かに描きました。 尻尾を振っている様子がわかるよう、尾の先に薄いブレを重ね、動きを表現しました。
アート作品

お迎え後の感想
「この子のこと、ちゃんと見つめたのは久しぶりでした。 毎日いるのが当たり前になってたけど、 "いま"って、こんなにも愛おしかったんだなって思いました。」